遅くてもいい。心のこもったメールだったら…

メールの返信には、いろいろあります。
絵文字が多いメール。
すぐに返信のあるメール。
また、遅くなっても必ず返してくれるメール。

 

この中で私が一番うれしかったのは遅かったけれど心のこもったメールです。
私は自分に自信がなく、人からすぐに影響を受けることにコンプレックスを感じていました。

 

八方美人で自分の意見もなく人に流されてばかりでとても嫌だったんです。
自分の意思をもち、自分で人生を切り開いている友人をうらやましく思って、そのことを相談しましたことがありました。

 

返事はきませんでした。
忙しい人でしたし、こういった相談内容は相手にとって負担だったのかもしれないと落ち込み、不安になりました。

 

返事がこないことで相手を責めても仕方ありません。
その時は返事がこないことをあきらめ、いつもの自分の生活に戻りました。

 

その数日後です。
友達から八方美人でも良いのだという励ましのメールをもらいました。

 

「人からたくさんの影響を受けることで、今の自分ができているんだから、落ち込まなくて良いんだよ」と、もっと長いメールでしたが、私にとってとても嬉しいものでした。
八方美人とは、良い意味合いで使われることは滅多にありません。
それだけに、八方美人で良いのだといわれて、すごくほっとしたんです。

 

駄目だと思っている自分を誰かに受け入れてもらった瞬間は、どう表現した良いのかわかりません。
とても嬉しかったので、もらった言葉をノートに書き写して何度も読みました。

 

もともと自分が人に早くメールの返信をするのが苦手です。
だから、メールの返事が遅いことに文句はありません。

 

ただ、2〜3日という期間の間、その友人はずっと考えてくれていたのかと思うと、嬉しく胸がいっぱいでした。
ほかにも返事が早いからといって薄っぺらな内容ということはありません。

 

私が返事が来ないことを不安がらないように、すぐに返事を送ってくれる友人もいます。
それもやっぱり相手を想う気持ちだと思うのです。

 

今ではLINEがあるので、もっと早い返事を求められているように感じますが、どういう風に返事をくれるのか、自分に答えてくれるのかを相手にゆだねた時、思いもかけない方法や言葉で返ってくることもあるかもしれません。
それまで、メールの返事が早く返せないことにも悩んでいたのですけれど、友人のおかげで吹き飛びました。

 

もちろん、すぐに返事が必要な場合もありますが、心が通じ合っている者同士だからこそ伝わるものもあります。
メールひとつ、言葉一ひとつ。

 

相手を思いやって返していくよう心がけています。

 

気持ちまで届くメール

今までにもらったメールで感動したのは、仕事の先輩からもらったメールでした。
初めて自分一人で大きな現場に行くことになり、前の日に不安や緊張でいっぱいになっていたときのことです。

 

なんの前触れもなく来た、先輩からの「明日、頑張ってね。」というメール。
とてもシンプルで、ものすごく優しいとか、感動的な言葉が書かれていたわけではないのですが、たった一言でも、私が不安になっているときにちょうど送ってくれたということ自体に感動しました。

 

緊張していることを、見抜かれているのだな、とも思いましたが…先輩からの応援を胸に、頑張ろうと思えたメールでした。

 

また、未だに自信がなくなると読み返すのも、仕事の先輩からのメールです。
普段は厳しいことばかり言う人なのですが、メールでたまに褒めてくれるととても嬉しいし、何よりメールは残しておけます。

 

暫く別の現場で働いていて、私が仕事しているところに先輩が来ることになった日。
一体何を言われるのかと戦々恐々としていた私ですが、先に帰った先輩から入っていたメールは「きちんと仕事を認められていて、誇らしかったよ」でした。

 

ああ、この人に仕事を教わった人間として誇りに思ってくれたんだ、と思い、本当に感動しました。
多分、直接面と向かってそういう言葉は掛けてくれないと思うので、メールだからこそ伝えてもらえた言葉なのだと思います。

 

メールは文面だけなので、直接話すよりも伝わりづらいと言われますが、相手によっては直接伝えられないことでもメールなら伝えられる、ということもあるのだなと思います。
また、LINEでは流れていってしまうので、きちんと保護して見たいときに見返せるというのも、感動したメールは思い出に残るので大切なものだなと思います。
ただ、やはりつっけんどんなメールで不快になったこともあります。
恐らく、その時の気持ちのままに送られたメールなのでしょうが、言葉以上に機嫌の悪さが表れていて、こちらまで嫌な気持ちになりました。

 

それは取引先の相手でしたが、相手は私より年齢も立場も上で、日頃からお世話になっているという関係性もあり、配慮のないメールが送られてきたのだと思います。
さすがにこちらまで不快な気持ちでメールを返すわけにもいかないので、一旦メールを閉じて落ち着いてから返しました。
その出来事を思い出すと、顔も見えず声も聞こえないやり取りで、伝えられるものが減ると思いがちですが、実は言葉以上の気持ちまで伝わってしまうのではないかと思います。

 

今でも残るメール